2010年4月13日火曜日

レーシックを受けてみることにしてみた = 手術編

検査(前回のエントリ)から数日後、再び有楽町へ。

手術の人は、検査のときの一つ下14階の受付に行く。
14階も最初の待合室は広くきれいで景色がとてもよい。
手術だと言うのに、なぜか、不安も恐怖も無いのが不思議だった。

名前が呼ばれ、奥の検査室に進む。
前回の検査で入った15階の検査室よりも小さいエリアで、機器の種類もすくなめ。
検査も一つの機器だけで行う簡単な検査だけだった。

次に、Cの字の視力検査を行う。検査盤の数も上の階よりもかなり少なめ。
これで、とりあえず検査はおしまいのようで、隣の待合室で待たされる。
ここまで、前回のような異空間度は全然感じられなかった。

ここで、手術より先に会計をするとのことだ。
手術費も高く、保険もきかないので、手術後に逃げられるのを防いでいるのだろう。でも、病院で先払いなんて初めてなので、少し新鮮だった。

会計を済ませると、近くの椅子に座らせられる。ここには、手術を受ける人が座っていて、そのときは自分を含め3人だった。その3人と案内の方と一緒に手術室のある13階に向かった。

13階は、受付は無いので、病院エリアの入り口は小さめで、荷物を入れるロッカーが並んでいた。ここに荷物と上着や携帯電話、さらにかけていたメガネもしまってから先に進む。

先に案内されるが、メガネがないのでほとんど見えない。3人ともとぼとぼゆっくり案内の方についてゆく。
先の部屋は、薄暗くなっていて、そこに医師がすわっていて最後の検査をする。 検査後に目薬をいれられ、耳と髪の毛を全部入れるように髪の帽子を渡される。そして、目薬が効くまで30分程度薄暗い部屋で待機する。なにも見えないのではっきり言って暇である。

そして、時間いっぱい。
看護婦さんが麻酔の目薬をたらして回っていく。目薬をたらされると、まぶたのコントロールがあまりきかなくなってくる。薄暗い部屋から出ると、ものすごく長い廊下があり、手術室と思われる扉がこれでもかと言うほど並んでいる。この数が半端でなく多い。ひとつひとつの部屋の結構大きいので、先の方までずっーとつながっている。ピーク時は10人以上同時にガンガン手術していくのだろうか。

{おお、やっと雰囲気でてきたぜ。ほとんど見えないけど・・・}

各手術室の入り口には、手術を待つ患者用のふかふかの椅子が一つずつおかれており、そのうちの一つで待つように言われる。隣の手術室との間に距離があるので、患者が廊下の椅子にぽつんぽつんと離れて座っているのだが、待っていると、担当の人がぐるぐると何度も麻酔の目薬をさしながらまわっている。
そして、扉が開き。

「お入りください。」

{よしっ}

気合をいれ、中に入る。
よく見えないのだが、外から想像していたよりも部屋は狭く、ベッドが一つあり、そのまわりに仰々しい巨大な機械がある。
そしてなにより、そこにずらっと5、6人のスタッフが手術着を来て並んでいるのを見て少しビビッった。

「よろしくお願いします。」

と大き目の声で言い、ビビッているのをごまかしてみる。
しかし、仰向けにベッドに寝かされ、人にぐるりと周りを囲まれると正直怖い。
手術うんぬんではなく、純粋に

{やばっ。逃げられない!}

という怖さである。そのまますぐに作業が始まり、まぶたが閉じないようにリングのようなものを取り付けるのだが、これが結構痛い。

{わーっ。改造されるーーっ。}

次に薬品を使ったり、眼球を洗ったりしているようなのだが、麻酔が効いているためかあまり痛くなかった。そして、いよいよ顔の上に大きな機械が移動してくる。

「真ん中の緑の光をずーっと見ていてください。」

もちろん、全体がぼやーっとしているのだが、機械にライトがたくさんついていて、ピカピカ光っている。その光景が、あまりにも美しく、そして未来的だ。

{うわー。ここで出ました、今日のSF!}

ここで、フラップ作成用のレーザーを照射する。

「レーザー照射。25秒です。」
結構長いのだが、必死で眼を動かさないよう頑張ってみる。
「10秒・・・・・・20秒・・・・・・」
終わったようだ。すぐに眼をいろいろいじっている感があり、ぺろーんとフラップをめくるような動きがあった。ここで、すぐにエキシマレーザーの照射に移るのだが、下のランクの手術では、フラップを作った状態で別室に移動するとのこと。(自分は上から2番目のZレーシック)

{Zにしておいてよかった。ここで一旦やめて別室に移動なんて絶対嫌だ。}

と心底思った。そしてエキシマ。力を抜き、緑を続けてじっと見るよう言われる。

「レーザー照射。14秒です。」

ここの時間は、矯正の度合いで変わるようだ。より視力の弱い左目は18秒だった。
だんだんと音が高くなる感じで
ぎゅいーーーーーーーーーん
という巨大な音がしてくる。雰囲気は先ほどのレーザーよりももっと大仰。
するとふいに、焦げ臭いにおいがしてくる。

{うわっ。なんだこのにおいは。もしかして、俺の角膜が焼かれてるにおいなのかーっ!?}

するとすぐに。

「50%・・・ぎゅいーーん・・・80%・・・ぎゅいー・・・」

{ちょっ。待て。俺の目に波動砲でも撃つつもりかーーっ!!}

そして、ホワイトアウト。
すると、次の瞬間、先ほどまでぼやーっとしていた例の緑の光のライトが、突然ピントが合ってはっきり見え出したのだ。

{すげー。これは遠くが見えてんのか・・・}

もう片方の眼も同様に施術。部屋を出るときには、入り口の椅子にもう次の人が待機していた。そして、薄暗い待合室に通される。昼間なのだが、まるで、大きな病院の深夜の待合室のような不思議な雰囲気の場所だ。
そこで、軽く眼をつぶってしばらく待つように言われる。すると手術が終わったと思われる人が次々とそこにやってきて座っていく。ずっと眼をつぶっていたので、どれ位経ったかわからないが、一時間弱たったのだろうか、10人くらいの患者が一斉に次の部屋へ通され医師のチェックが入る。

全員チェックの後、薬と保護メガネが配布され、薬の説明が入る。それが終わるとそのまま釈放。少し不安だが、もう自分の眼で見て帰るのである。

{見える。本当にもう見える。これは凄いぞ。}

他の患者は皆すぐにエレベーターに乗って帰っていったが、僕はひとり13階のガラス張りの廊下からしばらくの間、有楽町から東京方面に伸びる線路の方を見ていた。手術直後で少しまぶしいが、本当に遠くまでよく見えるのだ。

{うははは。これは素晴らしい。うはははは。}

窓に張り付いて、にやにやしていたので、かなり変な人に見えただろうが、しばらく景色を堪能した後、帰途に付いた。