以前通りかかった時、独創的チャイナ食堂とあったので、気になっていた店。
しかし、だいたい料理で、
「独創的な味でございますね。ほほほ。」
などと言ったら、とても残念な味の時に感想を求められた場合の逃げ口上に決まっている。なので店頭に超独創的麺料理なんて書いてあったらびびってしまうが、酸辣××とあって逃げる訳にはいかないではないか。
で、後日参戦。
酸辣胡椒麺というメニューがあるので、頼んでみる。
ぱっと見、赤い。しかしスープ全体が赤いのではなく、上部に辛い部分が浮いていて下部は赤くないタイプのもの。
結構辛いが、酸っぱみはそこそこ(ただしテーブル酢あり)。具で珍しいのは、この店の特徴であるかわった胡椒を使っているところ。
よくある粉やガリガリやるあらびきのものではなく、赤や緑の丸い実がそのまま入っている。見た目きれいだが、胡椒なので当然スパイシー。でも、それほどきつい感じではなくおいしい。
また、この店はこの胡椒の販売もしていて楽天にこしょう本舗として出店もしている。
そこでは、生胡椒なる珍しいものも販売しているとのこと。
きれいな実は小さいのでスープの中に落ちて見失ったらアウトかと思ったが、意外なことにスープに浮いたので、問題なかった。
さらに、目につくのは具の中央に燦然と輝くエビ3匹、これが白菜の土台の上に鎮座している。ただ、この土台の白菜はもうちょっとたくさんあるとうれしい。
あと目立つところでは、生ネギの刻んだものと椎茸。
この生ネギは匂いの少ないタイプのもので全体の風味を損なうことはなかった
以前、酸辣湯麺に生ネギは合わないのではと書いたが、それは間違いで、ものを選べばそんなことはないということが証明された。
また胡椒麺というからにはスープの味付けが胡椒メインなのかと思ったが決してそんなことはなかった。
では、いったいなにが胡椒なのかと思ったがなんと!!!
麺に胡椒が練り込まれているではないか。
これは初めて見た。少し平べったい麺に黒っぽい小さな粒がたくさん入っている。食べるとたしかに胡椒の味がするではないか、この感覚は珍しい。
歯応えはそれほどない感じで、ほんの少しだけ東南アジア系な雰囲気。
独創的とあったが胡椒の実、胡椒入り麺、酸辣湯麺の組み合わせは確かにここでしか味わえないかも。
その後、テーブル酢も投入して、さらにいい感じに。
今日の得点は、8.0点。 おいしい独創性でほんと良かったです。